精神科医が意識低く赤ちゃんを育てるブログ

非医師の超転勤族の夫(育休2か月→復帰)と0歳児とモタモタ暮らしています。

妊娠に関する根拠不明の情報が増え続ける理由

◎誰かが思いついた案を否定するための実験ができないから、変な情報が広がっていってしまう

 

なんで周産期って余計な情報が多いんでしょう?

 

妊婦さんがいろいろ不安で情報を求めるから、っていうのもあるんですが、私が思うにもう一つ理由があるんです。

 

医学的に何かを推奨したりするには、証拠が必要で、

そのためには例えば

「食べた1000人と食べなかった1000人を比べたら、食べた群のほうが有意にある病気が少なかった」

とかの実験が必要なんです。

 

ある説を否定するときも同じで、

 

「食べた1000人と食べなかった1000人を比べたけど、統計的には有意な差がなかった」

 

っていう証拠が必要。

 

証拠になるためには「実験した人数」と「統計」が必要です。

 

対する「私はこうでした」というのは「一例報告」といって、「証拠」力は極めて弱いんです。「私はこうでした」という経験談はあてにしてはいけません。(このブログも一例報告) 

 

 

妊婦や胎児相手に実験するっていうのが倫理的に難しいので、「証拠」はなかなか出せません。

 

誰かが「こうしたほうが良い」って思い付きでひとたび言い出したら

それを強く否定する「証拠」が出せない。

 

思い付きで「仮説」は増え続けるけど

実験ができないので、減らない。

 

増え続けて、減らない→数がどんどん増えてしまう

 

ということ。

 

妊婦さんは「少しでも可能性があるなら」と「思い付き」案を無視する勇気を持ちにくいんですよね・・・

 

 

極論を言えば、たとえばもはや常識のように言われる

妊婦に冷えがよくない

っていう説。

 

じゃあ北海道に住んでる人は有意に周産期死亡率が高いの?

 

私の知る限りではそういう「証拠=エビデンス」は聞いたことがありません

 

一般的な健康増進として冷えないようにするのは良いと思うんですが

あんまり気にしすぎなくても良いと思うんですよね、、

 

 

プレママのみなさん、気にしすぎずに、本当に気にするところだけ気にして

たのしく妊婦ライフを送ってください★