精神科医が意識低く赤ちゃんを育てるブログ

非医師の超転勤族の夫(育休2か月→復帰)と0歳児とモタモタ暮らしています。

妊娠中つらいのは、つわりやお腹の重さではなかった

いま実感していること。

 

子育てってたのしい。

でも妊娠中って本当につらかったな

ってことです。

 

それは、

妊娠してみないとわからなかった、

予想とは別種のつらさ

でした。

 

 

 こんなことして赤ちゃんは大丈夫だろうか 

「妊婦が大変」な理由として、

つわり、腰痛、便秘、頻尿などが

知られています。

 

あとは

https://www.u-psychiatrist.net/entry/2018/11/13/122735

で書いたように

ホルモンバランスのせいで

精神的に不安定になる人もいる。

 

でも妊婦生活から解放されてふりかえって

一番つらかったのは

 

おなかの子を、自分一人が24時間

責任を持って保護しないといけない

 

というプレッシャーでした。

 

 

もちろん育児も24時間休みなしですが、

産まれてしまえば、目に見えるから、

夫も、家族も、友達も、ご近所さんも

みんなが赤ちゃんと接してくれています。

責任も少しずつ分散される。

 

でも、妊娠中は、

私しか赤ちゃんと接する人がいないんです。

 

産まれてしまえば、

赤ちゃんと離れたところで

私がぴょんぴょん飛んだって

赤ちゃんには関係もありませんが、

 

妊娠中は、

私がぴょんぴょん飛び跳ねれば

赤ちゃんも一緒。

 

些細な事かもしれませんが、

妊娠中は、自分の行動すべて

 

「こんなことをして

赤ちゃんは大丈夫だろうか」

 

を気にしながらしないといけない。

 

些細な事かもしれませんが、

これを40週続けていると、

じわじわ効いてきます。

 

妊娠中の体調不良で仕事を休むのは、辛くて動けないから?

 

「風邪ひいて体調悪いから当直かわってください」

「つわりで体調悪いから当直かわってください」

 

妊娠するまでこの二つは同じだと思っていました。

 

両方、動くのが辛いから休みたい、ということだと。

 

でも全然違いました。

 

 

妊娠するまでは、

倒れるまで頑張る 

という選択肢がありました。

 

 

「持病のない健康な20代女性」ですから、

無理したって

風邪や胃腸炎で「死ぬ」ことはない

とわかっていたからです。とりあえず極限まで頑張る。

 

でも妊娠すると

「極限まで頑張って良いのか」という問題

が浮上します。

 

体調が悪い。

でも「がんばれば」やれる。

そんなとき。

 

その無理をして良いの?

妊娠初期、

おなかのなかに、

いつ死ぬかわからない小さな人がいるのに、

 

無理をして、

死んじゃったらどうしよう?

だから頑張れない。

人の命がかかってるから。

 

仕事で無理をしてきた人ほど

休まないのも不安、

休むのも怠けてるような気がして

どうしたら良いかわからなくて

すごく辛いと思います。

 

とはいえ

母親の行動と流産の因果関係はない

ことがほとんどなんですけどね…

だからますます、権利を主張しにくい。

でも不安。という無限ループ…)

 

 

♥職場に妊婦さんがいる方へ♥

「妊婦さんの心の負担に配慮して」

なんて図々しいことは言いません。

 

ただ、妊婦さんが休みたいという時、

それは自分の身体が辛いからではなく

子供を守りたいからなんだ

ということだけ、

頭の片隅において頂けたら嬉しいです。

 

♥旦那さん方へ♥

身体面だけじゃなく、

24時間子供を保護しなくちゃいけないプレッシャー

によりそってほしいなと思います。

 

このプレッシャーに配慮するべき立場にあるのは、

この妊娠の唯一の当事者である旦那さんしかいません

 

(旦那さん以外の人は

この妊娠に何の責任もありませんから、

心に寄り添って!とまでとは思いません)

 

♥妊婦さんへ♥

自分にとっては世界は大きく変わったけれど、

周りの人にとっては何も変わらない毎日です。

言わなければ周りは急に変わりません。

してほしいことは言葉にして伝えちゃいましょう。

感情論じゃなく、堂々と!

(って私がなかなかできなかったことですが…)